96にっき

日記書いてます

君の名は〜すずめの戸締まり感想

こんにちは。ここ1ヶ月で君の名は、天気の子、すずめの戸締まりを見たのと、作文ゲージが溜まったので久々にブログを書いていこうと思います。先に言っておきますが、オタクがただ早口で語るだけのブログです。

 

以下作品が公開された順に作品の簡単な紹介と良かった点、悪かった点、総評という感じでそれぞれ書いていこうと思います。

あと、なぜか一年下書きに放置されていたので、一年後に追記した部分があります。

 

君の名は

めちゃくちゃ話題になってた当時は逆張りで観てませんでした。初めて見たのは3年前で今回は2回目でした。都会の男と田舎の女が時間を超えて入れ替わり、いろいろやる話です。一緒に見た友達と「これ女が都会で男が田舎だったら最悪なことになってるよな。」という話をして青ざめてました。

 

良かった点

絵、ビジュアル、音楽

流石の一言に尽きます。絵とか音楽には明るくないので具体的な話はできないですが、僕の感性が頷いているので良かったんだと思います。これについてはどの作品も素晴らしいし、このように僕は具体的な話が一切できないので他の作品では割愛します。

 

設定の無理のなさ、物語のシンプルさ

この歳になると設定に無理があるだろ〜という作品が増えてきます。頭が凝り固まってきていけないですね…🥲ただ、君の名はに関しては設定の塩梅が絶妙で、あまりにぶっ飛んではないけど、しっかりファンタジーさは出ていて、それでいて難しすぎずシンプルでおもしろいというのがいいと思います。新海誠作品の良さの1つは前述の通り美麗で爽快感のある絵や音楽であり、その爽やかさを阻害しないためにも、設定を複雑にしすぎないというのは重要だと思います。

 

時間のズレを示唆する描写

1回目に見たときに、作品内の特に三葉側の時間について、少し昔の設定なのかな?という違和感がありました。そのときは具体的にどこで違和感があったのかは言葉にできなかったんですが、実際にズレているというのが後に分かって、そういう微妙な違和感を与える描写がすごいと思いました。2回目に見たときは「あっ、これかな〜」となるところがいくつかあって、その発見も面白かったです。多分一番わかりやすいのが三葉の携帯で、彼女が使ってる携帯はiPhone5か、少なくともそれ以前の機種です。よく見ると電源ボタンが側面ではなく上側についてます(懐かしすぎ)。まあ、あの映画自体は2016年公開なので2012年発売のiPhone5を使っていてもそんなに違和感ありませんが、ちょっと古いなって気はします。2019年に見たのでますますかもしれません。

 

名前を忘れる

あの設定めちゃくちゃいいですよね〜。あれがなければ個人的には多分並以下の作品になっていたと思います。『私たちは会えば絶対、すぐに分かる』『忘れたくない人、忘れちゃダメな人』の流れがあってからの『君の名は』の流れが本当に好きです。なんで感動するのかは冷静になると正直よくわかんないですが、雰囲気で持ってかれます。オタクはタイトル回収好きだしね。

 

気持ち悪い

気持ち悪いです。口噛み酒とか、誠くんの性癖がダダ漏れです。あと、片割れ時の直後くらいに三葉が大転倒するシーンがあるんですけど、新海誠さん、絶対女の子が傷ついてるの描くの好きですよね?戸締りにも出てくるし。まあとにもかくにも趣味が全面に押し出されてるシーンがキモすぎます。

 

これは当然良い点です。  …ですよね?

 

 

悪かった点

お互いが恋愛感情を抱くまでの過程がよく分からない

これは残りの2作品にも共通ですが、いつの間に好きになったん?というモヤモヤが拭えません。どの作品も明らかに一般人が体験しないようなことを体験し、「特別な2人」になっていることは間違いないんですが、それにしてももう少しこの感情的な移り変わりを描写してほしいです。恋愛感情のトリガーになりそうな要素は確かにどの作品にもあるんですが、個人的にはもう少しその辺りを深掘りしてほしいですね。けど、よく考えたら2時間で起承転結をしっかりと作るのってすごい難しいですよね。新海誠はようやっとる。

 

追記:これは文章を1年後に見返して思ったんですが、やっぱりここはあれくらい大雑把なほうがいいかもしれないですね。なんか、それは別の作品でやったらいいかなって思いました。(tekito)

 

総評

シンプルに良作だと思います。従来の新海誠作品に比べて大衆ウケもいいでしょうし、老若男女楽しめる作品だと思います。僕の両親(50近い)も高校生の弟も面白かったと褒めていました。ただ、秒速大好き人の皆様からはこれが新海誠である必要はないという声も聞こえます。ただ、やはりこの物語を2時間でまとめきるという点では新海誠の手腕が遺憾無く発揮されている作品かなと思います。

 

天気の子

2022年年末にして初めて見ました。前評判とかも全く耳に入れてなかったので先入観一切なく観れました。

天気を操れる逆鯖女と家出上京太郎が東京で出逢い前科数犯を負う話です。

良かった点

ヒロインがかわいい

ヒロインがかわいいです。性格も快活すぎず面倒見もよくていい感じです。ただ、あの自炊はないと思います。僕でももう少しマシなのを作ってます。

 

気持ち悪い

今作もしっかり気持ち悪いです。わざわざラブホに泊まるところとか、もう絶対お前が好きでやってるやん、って。体が透けてるからと言ってわざわざ上裸になるのもサッカーだったらイエロー出てますからね。

 

これは良かった点なんですかね…?

 

悪かった点

大人の行動がイタい

子どもが若気の至りでいろいろやっちゃうのは分かるんですが、出てくる大人が少々キツいです。初対面のガキに恩を売ったとはいえ飯をたかったり、警察とカーチェイスや取っ組み合いをしたりと、まあやりたい放題です。多分10年前なら全然気にならなかったんでしょうが、この歳になると流石に現実がチラついてしまいます。これが原因で話全体としても、なんだか釈然としない感じがしてダメでした。

因果を論理的に説明できる箇所が少なすぎる。

 

主人公が上京した理由

雨の中に晴れ間を見つけ、それがどこに行くのかみたくて追いかけて東京まできたという説明が物語の終盤にされるのですが、シンプルに意味がわかりません。なぜなら晴れ間を追いかけるために、高校生が離島から東京までやってくることはまずないからです。晴れ女のヒナの元へ導かれるべくして導かれたってことなんでしょうけど、それにしてももっとなんかないんか…と思ってしまいました。僕は思春期らしい精神的な理由なのかなと考えていたらこんなことを言われて思わず声が出ました。

 

これに関しては調べてみたら新海誠がアンサーを出してくれていました。

 

トラウマでキャラクターが駆動される物語にするのはやめようと思ったんです。映画の中で過去がフラッシュバックして、こういう理由だからこうなったんだっていう描き方は今作ではしたくないな、と。内容する話ではなく、憧れのまま走り始め、そのままずっと遠い場所まで駆け抜けていくような少年少女を描きたかったんです。

 

なるほど。そういう方針があったようです。ある意味思春期らしい精神的な理由ではありますが、これはなかなか映画を見ただけで納得するのは難しいと思います。たしかに最後の警察から逃げるシーンに代表されるように、一度決めたらそれをとことん追求して諦めないような主人公でしたね。それが物語の芯にあると汲み取れれば作品の見方が変わるかもしれません。

 

総評

個人的には君の名はとすずめの戸締まりに比べてだいぶストーリーの質が落ちるな〜という感想でした。ただ、上に書いたような話を映画からは汲み取ることができなかったのでこれは僕側の問題かもしれません。ただ、それを踏まえて子どもの蛮行には目を瞑るとしても、大人のキャラクターの行動が目にあまります。大人のキャラクターをもう少し調整したらここまでストーリーが大味な感じにならずに済んだと思います。

 

追記:1年後に記事を見返しても天気の子に関する話だけガチでなんも覚えてなくてワロタになっています。

 

すずめの戸締まり

最新作です。出て1週間くらいで見に行ってきました。上映が終わるまでにもう1回くらい行きたいですね。宮崎にある女の子が地震を起こすミミズをしばいたり、椅子にされたイケメンを救ったりする話です。見てから半月くらい経ってるので少し記憶が曖昧で間違っている部分もあると思いますがご了承ください。

 

良かった点

前半の怒涛の展開をしっかりと後半で回収する

この物語は東京での一悶着が決着するところで大まかに前後半に分けることができると思います。その中で前半はもう目まぐるしいスピードで物語が進んでいきます。正直見てる側はよくわからないまま話がどんどん進んでいくので、これ大丈夫なのか…?と心配になりました。ですが、説明してほしい〜と思う部分は全部後半に綺麗に回収してくれます。しかも後から思い出すと細かい伏線までいろいろ張ってあったりもします。この辺は流石だなあという感じでした。

 

強いメッセージ性

君の名は以降の3作品には天災という共通点があります。特に天気の子では災害と被害者という観点に視聴者を誘導するような言い回しがしばしば見られました(これは僕が先に戸締まりを見てたので敏感になっていた可能性はあります)。そして3作目にしてこの題材を全面に押し出してきました。これまでの作品と大きく異なるのは「実際にあった災害」を題材としていることです。はじめはデカいミミズが出てきたり、アクション満載の映像も相まってフィクション感がすごいんですが、物語が進むにつれだんだんと「あれ、もしかして…?」という疑念が出てきます。おそらく多くの人が気付くのが「100年前の東京」か「12年前の東北」という言葉が出てきたところだと思います。これらはそれぞれ関東大震災東日本大震災のことを指しています。もっと勘のいい人は神戸を訪れた時点で気付いたかもしれません。この物語の1番の核心は「12年前の東北」です。実は主人公はこのときの被災者でした。そして、12年経った今、苦難を乗り越え成長した彼女が、過去の子どもだった頃の自分にメッセージを送ります。具体的なセリフまでは覚えていませんが、1文字1文字に言葉の重みを感じました。新海誠の届けたいメッセージが、ここに込められているのを感じました。正直この作品ここの数分だけでいいだろってくらいには重かったです。

 

挑戦的な題材

正直この作品は物語の結末のメッセージだけ見たらベタな話かもしれません。ですが、それを実際にあった震災を題材とし、それをファンタジー要素を交えてアニメーションという形で作品にしたこと、そしてこの12年経ったタイミングで世に出したこと、その全てが大きなチャレンジだったと思います。そして、その挑戦をするに値するメッセージがこの作品には込められていると感じました。(ただ、これに関しては実際に被災した方々はまた違ったようにこの作品が見えていると思います。なので、これはあくまでも第三者的な立場からの意見であるということを付け加えておきます。)

 

芹沢のドライブ中にかける曲

素晴らしい。やっぱりドライブはこれやねん。

 

気持ち悪いシーンが少ない

少なかった気がします。性癖が出てたのは多分血流しながら裸足で女の子を歩かせてたところくらいだった気がします。安心してみていただける作品です^^^

 

 

悪かった点

男ヒロインが椅子にされる

なんか男が椅子にされます。この作品はアクションシーンが多く出てくるんですが、当然男が椅子(しかも可愛い感じの椅子)にされたまま参加するのでせっかく派手なアクションシーンがイマイチ臨場感に欠けてしまいます。アクションシーンでなくても椅子が普通にトコトコ歩いてたりと絵面がなんだか不安になってくるようなシーンが多いです。椅子にされるのにはちゃんと理由があるんですが、なんかそれは別のところで回収して、男は普通に男のままが良かったですね。

 

主人公女が面食い尻軽全肯定ダメ女すぎる

この通りです。一目みてイケメン!!!!と惚れ込んで、あって1時間なのにその男を救うためにわざわざ宮崎から愛媛まで船に乗って行きます。そして最終的には男を救うために東北まで行きます。尻が軽すぎるだろ…。一応最後の方で過去に会っていたという理由づけがされますが、そのとき一言も言葉を交わしてないですし、なんなら遠くでぼやけた立ち姿を見た程度です。いくらその時の姿を覚えていたとしてもここまで惚れ込むのはなかなか難しいと思います。ここまでボロクソ書いてきましたが、主人公は芯のある強い子なのでまあ目を瞑りましょう。

追記:これに関しては誠がどこかでわざと恋愛要素は薄くしたと言っているのを見ました。だったら0でもよかったんじゃないかと思うけど、そしたら話が進まんか。

 

ダイジンがあまりにも不憫

ダイジンという猫が出てきます。こいつ、前半は悪者みたいな描かれ方をされていますが、その実主人公たちを助けています。なのに好意を寄せている主人公からは嫌悪され、最後は自分が石になって封印されるというあまりにも救いがなさすぎるキャラクターです。ある意味一番の被災者はこいつかもしれません。なお、こいつが出て来ずに、一生石やっとけば最初から丸く収まってたという畜生な意見も寄せられています。

 

総評

映画の時間的な制約の中で物語を膨らませ、収束させるという新海誠の技術が光る一作だと思います。個人的には新海誠作品の中では君の名はと並ぶ良作でした。ただ、君の名はとはだいぶ作品のベクトルというか、重きを置いている部分が違うので人によってはここの評価は大きく変わりそうです。扱っている題材がセンシティブですので見る人は選ぶ作品だと思います。

 

 

 

 

おわりに

君の名は以降は題材が題材なのでキモい描写が減って大衆に迎合する傾向にあるんですが、まあそうはいってもやっぱり面白いですよね。これからもどんな作品が出てくるのか楽しみです。秒速とか言の葉の庭みたいな純粋なキモい恋愛を描くだけの作品が個人的にはまたみたいですね。

「うん、すぐ行く。走って行く。」0718

注意

この記事には時をかける少女のネタバレが含まれています!!!

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令和の時代にこの忠告いる?

 

 

こんばんは。時をかけるオタクです。

あまりに時をかけているのでこの令和の時代に初めて時をかける少女を見ました。

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結構面白かったです。

タイムリープの回数が回復するところだけご都合主義すぎんか???と思いました。あるブログ曰く「自分の知らないところでタイムリープが起こった場合タイムリープの回数が回復する」という説明がありましたが、千昭曰く「タイムリープにはエネルギーがいる」という説明があります。タイムリープ自体にエネルギーがいるならタイムリープタイムリープのエネルギーが回復するのはよくわからないですし、、タイムリープ前の記憶をもって戻ることにエネルギーを使うのならばタイムリープの回数が0になった記憶があるのはイマイチ納得いきません。

じゃあどうやって説明つけんの?って言われても分からないんですが。
タイムリープものはこういう理論的な部分で矛盾なくスッキリするように書くのって結構難しそうですよね。

 

 

最後に

 

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妹ちゃん萌え~~~~~~~~~~~~~~~~

 

おわり